会の目的


なみの会は、1981年の春、国際結婚をしている日本人女性の相互支援と親睦を目的に発足しました。現在の会員数は110名あまりです。「なみの会」という名前は、はるばる英国へ波を超えてやって来た、ごく普通の(並み)の女性の集まりということで付けられました。外国人を伴侶に持つ日本人女性の悩みや問題は共通することが多いです。それらを助け合ってともに考え、解決していこうと集まりました。また建設的な意見交換をしながら会員相互の向上をはかり、社会に役立つ国際人となることを理想としています。

 

発足当時と比べると、国際結婚をしていて英国に住む日本人女性の数も大幅に増え、国際結婚を取り巻く環境も多様化しました。以前は子供たちに日本のビデオを見せたり、当時珍しかった日本食を一緒に楽しんだりということで会員がよく集まっていました。最近はインターネットの普及などで日本がずっと身近になっています。日本語の本を読み聞かせるグループや、バイリンガルで遊ばせる母親のグループも各地にできて活動しているような状況で、会に求められるものも変化してきました。

 

日本人女性である、夫が日本以外の国籍である、この二つの共通項以外、各々違った背景を持つ、様々な世代の人々の集まりである会の特徴は、多様性と世代を超えた交流ができることです。例えば、子育て真っ最中の母親たちが、育児を終えた会員を招き、バイリンガルでの子育てについてのパネルディスカッションを企画しましたが、先輩から貴重な経験談を聞くことができたと大好評でした。他にも料理講習会、講演会や家族で参加できる新年会やバーベキューパーティなど楽しく、有意義な集いをロンドンやZOOMで月1回の割合で行っています。

 

また、行事になかなか参加できない会員の情報・意見交換と活動報告のために、会報が季節ごとに発行されています。そのほか、会員同士自由にネット上でおしゃべりが出来るメーリングリスト(なみML)もあり、親睦を深める助けになっています。